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韓国ドラマ★サランヘヨ♪

自分好みの新旧・韓ドラ+韓国映画の感想を気ままに綴っています

夏物語 Once in a Summer



この映画のイ・ビョンホンは今までのクールなイメージとは違って、恋にトキメク男の純情と一途さ…

いい意味でのブザマさとお茶目な面を見せてくれたように思います(イ・ビョンホンの百面相は可笑しかった!)。
また、スエは『海神』でのお嬢様役とは違い、アカのレッテルを貼られた親の娘。村では白い目で見られている
悲しい過去を背負った天涯孤独な女性という難しい役どころを上手く演じています。
    
        ◆ストーリー
         周囲からの人望が厚く、女子生徒たちの憧れの的でもある元大学教授ソギョン。
         60歳を超えた今も独身を貫く彼に、元教え子から初恋の相手を探す番組への出演
         依頼が舞い込んで来る…。独裁政権下の韓国を舞台にエリート家庭で育った大学
         生と悲しい過去を背負った天涯孤独の少女との純愛を描く。
  
ところで、この物語をより深く理解するためには・・・

映画の背景になっている1969年当時の韓国がどんな状態にあったかがキーポイントだと思います。軍事独裁政権下
にあった韓国では、現在のような太陽政策を掲げた政策ではなく北との緊張感でピリピリしていた時代。まさに、、
一触即発状態。現政権に反対するような発言をしたりするとアカ(北の政権を支持する者)と言われ、ジョンインの
父親もアカのレッテルを貼られ、家族全員がアカとみなされていたのでしょう。
 
余談ですが…喜劇王と言われたチャップリンもアメリカで映画制作をしていた時、ヒットラーがヨーロッパで勢力
を振るっていることを知り、『独裁者』という映画を作りました。これは、ヒットラーをパロディーで描いた反戦
映画で、当時のアメリカではアカ狩り(左翼とみなされて)と称して、チャップリンを追放してしまった。後に、何
十年も経ってから過ちに気づいたアメリカは、チャップリンをアメリカに招いて映画に対する特別功労賞を授与し
ていますが、戦争反対と言うだけで、アカとみなされていた時代。日本も同じでしたが…。



初老を迎えた元大学教授のソギョン(イ・ビョンホン)がひょんなことから、昔の初恋の相手を探してくれるという
テレビ番組の出演依頼に番組の担当者(イ・セウン『大長今』では医女ヨリを演じた)が訪ねて来るシーンから始ま
るのですが…。60歳代のメイクをしたイ・ビョンホン必見です。ぜひ、その変貌ぶりをご覧になっていただきたい。
なかなかステキな老紳士になってると思うけど…。

さて、映画の中で語られる「ヒノキの葉は、人を呼ぶ力がある」という言葉が重要なキーワードになってるのでは
ないかと思いました。それは、初めてソギョンがジョンインに出会った時に、何気なく言った言葉なのですが…。
最初に、映画のタイトルでこのヒノキの葉が舞っている映像でスタートするのですが、花言葉があるように木言葉
っていうのもあるのでしょうか。もし、あるなら知りたいです。ジョンインがヒノキの葉を添えたカードを作って
いたのが印象的でした。天涯孤独なジョンインの寂しさ、悲しさ、やるせなさ。この時代の重苦しさから解放され
たいという願いも込めて、ヒノキの葉を添えたカードに希望を託していたようにも思えました。

ところで、大学生のソギョンは夏のひと時をボランティア活動のために、学友たちと村を訪れていたのですが‥‥
初めてソギョン(イ・ビョンホン)とジョンイン(スエ)が出会った時に、ソギョンが「ヒノキの香りで引きつけられ
た」と言ってましたが、ソギョンはヒノキの葉の人を呼ぶ力に引き寄せられて、ジョンインに出会ったのではない
かと。そして、ジョンインに恋心を抱いたソギョンは、事あるごとにジョンインと会う機会を作っては接近します。
積極的なソギョンに、いつしか想いを寄せるようになるジョンイン。頻繁に会うようになり、2人は愛し合う仲に。

ジョンインは図書館司書(この図書館も元々はジョンインの父親が建てた)の仕事をしていたのですが、村で映画の
上映会があった日。自分の不注意から火事になり図書館は消失してしまいます。この火事によって、ジョンインは
村での居場所が無くなってしまうかもしれんません。さらに村での肩身の狭い状況に身を置くことに…。



そんな折、急遽ソウルに帰らなければならなくなったソギョンは、ジョンインに一緒にソウルへ行こうと誘います。
ソウルに着いた2人ですが、時あたかも学生運動(日本でいうと安保闘争のような時代)が始まり、巻き込まれ検察
に捕まってしまう。別々の部屋で執拗な検察の尋問に矢継ぎ早に責め立てられる2人。

特に、ジョンインはアカの父親の娘として見られているので、検察は厳しく問い詰めます。また、その仲間と思われ
ているソギョンにもさらに厳しい追求が…しかし、なかなか口を割らない2人に業を煮やした検察は2人を会わせて
お互いが知り合いかを問い詰める。この時、、なぜ ソギョンはジョンインのことを知らないと言ってしまったのか。
知っていると言ったらアカの共犯者として刑務所に入ることになるし、自分の将来も閉ざされてしまうかもしれない。
父親や家族にも迷惑が及ぶ。そんな思いが彼の頭をかすめたのでしょう。ソギョンは、ジョンインのことを知らない
と言ってしまう。

ジョンインのことを本当に愛していたなら、「知っている」と言ってほしかったと。ジョンインも、もしかしたら…
期待していたのではないか。ソギョンが知らないと言った時のジョンインの表情に、落胆の色が見えたように感じた
のは私だけでしょうか。この時のスエの何とも言えない心情を表す表情は圧巻で、すばらしかったです。ジョンイン
はソギョンのために、「私も知らない」と答えるのですが。知らないと言ってしまったソギョンの胸中は複雑だった
に違いない。ジョンインが連れて行かれる時、ソギョンがジョンインに抱きつき、「ジョンイン!」と叫ぶのですが、
後悔の念に押し潰されたに違いありません。この時の出来事が、ずーっと彼の心にトゲとして残ることに。

その後、数か月か数年後でしょうか、刑務所から出所したジョンインを出迎えたソギョンは2人で新しい出発、暮ら
しをしよう。別の場所へ行こうと駅に向かいます。でも、ここが最後の別れの場所になってしまう。ジョンインは頭
が痛いと言い、ソギョンが薬を買いに行っている間にいなくなってしまった。薬を買いに行こうとするソギョンの手
を何度もきつく握り、離そうとしなかったジョンイン…

自分がソギョンと一緒にいては、また同じ目に遭うかもしれないと思ったのでしょうか。自分のために、
ソギョンは幸せになれないと身を引いたのでしょう。その後ソギョンは全国津々浦々、彼女を探し回った
が見つからなかったと語られていました。何とも…哀しい恋ですね。

一緒になれなかったソギョンとジョンインですが、ソギョンはずーっとジョンインだけを思って年を重ねたように、
ジョンインは学校か施設の先生をしながら校庭にヒノキの木を植えて育てていたことを思うと、やはりソギョンの
ことだけを思って暮らしていたのではないかと。時代に引き裂かれ、翻弄された男女の美しくも哀しい恋の物語と
言ってしまえば、それまでですが…。見終わった後、あまりにも哀しい結末に胸が痛くなりました。

とにかく、青年役から60歳代を演じたイ・ビョンホンの演技に注目です。青年役の溌剌とした演技と
ラストシーンの涙をためた複雑な心情の表情は、すばらしかった。ぜひ一度、ご覧になってください。


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Comment







非公開コメント
No title
この映画みるの忘れてました。おもしろそうですね。
先日チェジウがドラマの宣伝で来日しましたが、あのドラマは
ワウワウ以外放送しないのでしょうね?前は加入してましたが、ほとんどみないのでやめてしまいました!
2007-10-21-01:24 333
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No title
wagonさん、アンニョンハセヨ~
この映画なかなか良かったですよ。ビョンホンさんとスエさんがなかなかベストカップルでした。2人の表情がいいです。ぜひ、一度はご覧ください。あのビョンホンssiの百面相と初老の姿は必見ですよ。
2007-10-24-09:28 Saranheyo
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No title
オパの会社でやっていた映画ですねぇ~~
ブサンの映画館でみました。
韓国では流行らなかったけど、私は面白くみましたよん~
この映画でイビョンホンは年寄りの変装がちょっとたりないって感じだけど…
イビョンホンがそうゆう年寄りの変装をいやがってたようですねぇ~
年寄りでも若い、自分の今の顔が残る程度の変装なので、少しそこが気に入らなかった・・・
スエさんの泣く顔はあんまりにも綺麗で、写真撮影に行った時、オパの会社の人らみんな惚れてしまったようですよぉ~~
近くでみてみたい~~
2007-10-24-22:14 a_dreamland_aya
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No title
わぁ~~ウォンちゃん元気になって良かった!!
この「夏物語」オパのところでHP作っていたんだね、すご~い!
確かに、イ・ビョンホンの老紳士は、もうちょっと工夫してもよかったかな?って思うけど・・・。スエさんの表情は本当に複雑な心の動きを上手く表現していたと思いましたよ。スエさんは、『海神』にもでているけど、いい女優さんですね。ほんとに近くで見てみた~い!!
2007-10-25-10:38 Saranheyo
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No title
これまた昔の記事へ失礼!
これは悲しい作品だけど、とっても好きです・
見返すことで更なる感動があるように感じますよ。
時代背景はある程度分かってないと?でしょうが・

好きなシーンはいっぱいで、スエさんが歌うシーンがあるでしょ?
あれもビョンホンさんが演技の指導したのじゃないでしょうか・・
私は作品のメイキング見るのが大好きなのですが、
彼は特に、演技に対して拘る人なんですよねぇ・・
老けメイクはあれ以上するとやり過ぎになりますよね・
今の60代って案外若々しいでしょ~?

チャップリンは大好きです・特に独裁者の演説は圧巻(初の肉声)・
アメリカ様が過ちに気づいたかどうかは分かりませんが・
チャップリンはアメリカに戻ることはなかったですよねぇ・
2011-02-24-15:39 sanae
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No title
sanaeさ~ん

私は、この映画の中で百面相をしたビョンホン氏
が何とも新鮮(?)で笑わせてもらいました。^^

この映画だいぶ前に観たので、忘れているシーンも多いの
ですが…。スエさんに、ビョンホン氏がコミカルな動作を
して見せたりしてたのが印象的でした。

確かに、今の60代は若く見えるかたも多いですよね。
55歳でも、郷ひろみさんのような人もおりますし(笑)

チャップリンは、赤狩りで追放されてスイスで晩年を過ごされ
ましたね。たぶん、アメリカは間違った対応をしたと思って、
それから50年だったかして、第○○(忘れましたが)回のア
カデミー賞の特別賞をチャプリンさんに授与してますので…。

そうでなければ、アメリカを追われてアメリカの土を踏むこと
もなかった思います。そのアカデミー賞の特別賞を受賞した時
の映像を覚えていますが、チャップリンは涙を流して喜んでい
た表情と姿が印象的でした。
2011-02-24-19:52 Saranheyo
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No title
サランヘヨ様こんばんは。

「夏物語」レンタルしてきました。
「遠い路」に続いてイ・ビョンホンさんが続いています。
これもいい作品ですねェ~。
メイキング映像も入っていて楽しめました

仰るとおり1969年は朴大統領の軍事独裁政権下(第3共和国というんですね)という背景を知ると(現代史の本が役に立ちました)人権のない理不尽な時代がソクヨンとジョンインの悲劇を生んだことがわかりました。

観ていて、フランス中国の合作映画「小さな中国のお針子」という映画を思い出しました。これの背景は1971年、中国文化大革命只中、農村に再教育の為送り込まれた2人のブルジョア青年と地元のお針子との愛と別れの話でした。「バルザックと小さな中国のお針子」が原作
の2002年作品です。
これと似た雰囲気を感じました。

苛酷な時代でも2人でいる時はとても幸せなんですよね。
ビョンホンさんのオチャメぶりや老け顔もおもしろかったです。
スエさんってほんとにいい女優さんですね。

ありがとうございます。
2011-02-25-22:01 キンパ
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No title
キンバさん、こんにちは。

本を読むのも、映画やドラマを見るのも早い~!!
いや~本当に私が韓ドラに嵌った時の自分を見ているようで…。
っていうか、キンバさんは見えてはいませんが、前にもコメント
しましたけど、海綿が水を吸うがごとくですね。脱帽です~^^

今までに見られた映画&ドラマ(韓国関係に限らず)など全てが生かされてきて相乗の関係になっていますね。すばらしいです。韓国ドラマに嵌まってしまい、今は他の国の映画などはあまり見ていないというか、見る時間がありませんので、分からないものも多いです。

時々、アメリカ映画とドラマを見るぐらいになってます。今は、とにかく韓国ドラマ&映画一筋ですので…。それも自分のペースで見てます。過去記事へのコメントは、私的には恥ずかしいです。ブログを立ち上げた時の感想記事は、あとで読み返すと全て手直ししたい思いになりますが、それを完璧にこなしている時間も、今は惜しいくらいですので…。

どうぞ、海綿のごとく吸収してくださ~い♪^^
2011-02-26-14:51 Saranheyo
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No title
こんにちは。
今回3回目でしょうか・・Gyao!で視聴しました。
今まで何を見てたんだろぅ・と反省(演技だけを見ていた)
韓国情勢も、最初は全く知識ありませんでしたし・・
さらんへよさんの、一回でこの感想には恐れ入りました。
TBは遠慮した方が宜しいですか?

ところで、韓国のタイトルは「その年の夏」のようで・
刑務所から出てきたのも・・マノサで石を積み泣いてるのも・・
全て、その年の夏の出来事ということでしょうか・
2011-07-26-13:10 sanae
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No title
sanaeさん、こんばんは。

Gyaoで配信していたのですね。4年ほど前に見たので
かなり忘れているシーンも多いのですが・・・。^^;
映画でもドラマでも、何度か繰り返し見ると最初の時には
ストーリーを追うのに必死で、何度か見て初めて気がずく
ことや見えてくることってありますね。

>TBは遠慮した方が宜しいですか?

いえ~TBしてくださるのは、とってもうれしいです^^

ところで、タイトルの「その年の夏」ですが…刑務所
から出て来たのは、たぶん間(期間)があいている(?)
と私的には思われますので、ソギョンとジョンインが村で
夏のひと時、ソギョンたちがボランティアでやって来て出
会ってから、ソウルで学生運動に巻き込まれ検察に捕まっ
てしまった出来事のことではないかと思うのですが…。
2011-07-26-21:41 Saranheyo
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No title
時代とは…哀しいものだと、この映画を見てつくづく思いますね。
世界を見渡しても、未だに軍事政権下で厳しい統制が引かれ自由が
全くない中で生活を余儀なくされている国もありますし…。

そんな時代に出会い、愛し合う男女が引き裂かれ別れざるをえなか
った悲恋・悲劇ですが…本当に時代に翻弄される人々、主人公たち
の哀しい物語りですけれど、見応えのある映画でした。何と言って
もイ・ビョンホンさんとスエさんがすばらしかったです。
2011-07-27-10:33 Saranheyo
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No title
過去記事はあまり触れたくないかな・と思いまして・・
私がそうでしたから・削除したのもあったりで(笑)

回想での出来事はやはり・全てその年の夏ではないかと。
刑務所から出て来た、ジョンインの口元にはまだ傷跡が残っていましたし・
ソギョンの父親に、必死の思いで土下座していましたから。
夏も、終わりに近づく季節ではあったようですけれど・
肌寒い・とジョンインが語りかけていました。
ではTBお願いします。
2011-07-27-21:51 sanae
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No title
sanaeさん、こんばんは。

そうですね、確かに過去の記事は今読むと恥ずかしいと思える
ものが多いですね。やはり、その時は韓国ドラマに夢中の時で
我を忘れるというか、冷静さを欠いている精神状態(?)で書
いてますので、ある意味~舞い上がった文章が多いかな…と^^;

この映画は、4年ほど前に観たあと再見していませんので、
細かい部分・シーンは覚えていませんので、そうではなかっ
たのかな?という感じでコメントをしましたので、すいませ
んでしたm(__)m

sanaeさんは、繰り返し何度も観られているので「その年の夏」
の出来事のシーンも、書かれている通りだと思います。もう、
だいぶ前に観ただけですから、ジョンインが刑務所から出て来
た時の顔の傷とかも、覚えていませんので…(笑

TBもありがとうございましたm(__)m
2011-07-27-23:40 Saranheyo
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No title
韓国映画だけのレビューをしている、あるサイトを覗いて
みたら、ジョンインが刑務所に入れられた後で、ソギョンも
父親の鶴の一声(?)ですぐに解放されたので、父親(金持
ちで、政界にも影響力があるのか)に頼み込んで、ジョンイ
ンも釈放されたようなので、早い時期に出所できたというこ
とのようですね。

こういうシーンがあったとしても、レビューを書いた時点で
は、そこまで詳しくは書かなかったので(わざと書かないこ
とも多いのですが)~すっかり忘れていたと思います。
2011-07-29-11:50 Saranheyo
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